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4.対決
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―――…
「俺は昔から人よりも霊感みたいなものが強くてね、
自分の守護霊というのか指導霊にずっと、こういう仕事をするようになんとなく訴え続けられていたんだ」
屋敷のホールで、城野内は遠い目を見せながら、そう話した。
未だ意識を取り戻さない黒金とその妻は、ホールの端と端に寝かされ、
海斗は壁中に貼られているお札を嫌そうに剥がし、
朋美は赤いペンを手に、床に線を描いていた。
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