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「ライナー、まだつかないのかー?」
そんな滅入った状態の心な私に、後ろから陽気な声で話し掛けてきました。
幼い、女の子の声です。
炎みたいに真っ赤で長い髪の毛をふわふわとさせていて、見てすぐに彼女が火の精霊だということがわかります。
彼女の名前はカナタ。
カナタは体を浮かせて、私のすぐ後ろにいました。
ひんやりと涼しいテラスにいる私にわざわざ話しかけてくるということは、目的はわかっています。
移動している建物の中を覗くと、どこも電気はついていません。
現在ある光源は、夜の月明かりとカナタのキラキラとほのかに光っている髪の毛だけです。
他の五人の精霊たちは寝ているのでしょう。
私は静かに、なんでしょうとカナタに聞きました。
カナタはすぐに私に返事をして、聞きたいことを私に聞いてきました。
「いつになったらつくのさー? もう一週間だぞー?」
はい、案の定私の思ったことを聞いてきました。
いつもなら遅くても四日には新しい村や町についているはず。
けど今回は、森の中を移動しているため、カナタの力を借りて早く移動することができず、一番安全で遅い方法で移動しているため、いつもの倍ぐらい時間がかかっていよう。
ここ一週間ずっと歩いている場所は木の板なので、土の地面がとても恋しいな。
私も早くついてほしいのですが、今回向かっている場所はかなり遠くにあって、カナタの力を借りて移動していても、早くても四日はかかる距離に目的地の村はあるのですよ。
私の計算だと、明日の昼頃につくはずなのですが、こんな森の中に村なんてあるのでしょうか。
そんなことに不安を感じたカナタは、私に聞いてきたのでしょう。
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