潜む危機

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その日はご飯が美味しくなかった。 母さんの料理はいつもめちゃくちゃ美味いのに。 味噌汁をすする。 うん…やっぱあんまり美味しくないや 。。。 母さんが唐突に「ねぇ、なんか…おかしい? 味。」と言ってきた。 うわ、俺変な雰囲気出してたかな。 「いや、あのさ…」 俺は切り出した。 全てを話した。 「へぇ~ でも、津田君って不良なんだったっけ? じゃあ、行方不明っていうのも、別に大丈夫って思えるんじゃない? 親への反感とかさ。」 母さんが出した結論は、まさかの僕が希美に話した考えと一緒だった。 でも、なんか心はさっきよりスキッとしていた。 あ、なんかすごいなコレ。 「親」という存在のスゴさを肌に感じた。
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