動き出す「恐怖」

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“時計じゃねーの?” この言い方は、気付いている者と気付いていない者を暗に分けようとしていた。 現に、キョトンとしている者も多い。 希美が俺に「時計って?」 と言ってきた。 あ、気付いてないんだ。 あれ程の騒動だったのに 「時計」というワードだけで理解できないんだ。 そう、そんな状態。 佐々木への悪質なイジメは、最早そこまで認識される物ではなくなっていた。 俺は希美に意味を教えた。
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