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どこだ。 どこにいる。 彼女は、視線を注意深く巡らせる 。その目は、二対の赤い光を認めた。 「そこかっ!!」 巫女は、凛としたよく通る声で叫んだ。そして、素早く弓を構える。 迷いもなく、矢を放つ。 巫女の霊力を具現化したそれは、音もなく、真っ直ぐ飛んでいく。 矢が闇に溶けて、暫く経ってから、獣の呻き声によく似たものが聞こえてくる。 命中した。
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