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千恵美は自分がみんな悪いと、未来が倒れたのは自分のせいだと思っていた。
未来は千恵美に近づいてくる。
『千恵ちゃんどうしたの?』
未来は千恵美に聞いた。
でも、千恵美は何も喋らない。
ずっと俯いたままだった。
そしたら有人が口を開いた。
『千恵ちゃんは未来のことも俺のことも、あの事件を起こしたのも…自分のせいだと思っているんだよ』
『千恵ちゃんも同じことを考えてたんだ…』
未来が言った。
千恵美は今の言葉に驚き、未来の顔を見る。
『今回のことは…僕が悪いんだよ』
未来は千恵美に言う。
『…違うよ』
千恵美は、未来の顔を見て言った。
未来は首を横に振って、千恵美の言ったことを否定した。
『でも…』
千恵美は言葉を詰まらせた。
誰も私のことを責めない。私がいたのが原因なのに、なんで私の存在を否定しないの。
千恵美はこんなことを思っていたのだ。
『今回は、俺が悪かったんだ!!千恵ちゃんも未来も悪くはない』
有人が二人の言葉を遮って言った。
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