第二章 常々と。

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読書サークルに入ってから、数週間。先輩について分かったことが多々あった。 ひとつ 先輩は、部室では、本を読まずにいつも寝てる。 しかも、自然に目覚めるまで絶対に起きない。 ふたつ 先輩はモテる。 よくよく見れば、顔は中々整っていた。モテるのも頷ける。 みっつ 先輩は、滅多に表情が変わらない。声も抑揚が無い。そこがクールと捉われて、更にモテてはいるが。 よっつ 先輩は、大変素直だ。 自分の思った事を、恥ずかしげもなくさらりと言ってのける。 いつつ 先輩は、渋味が好き。 抹茶や渋柿、あとは、山菜なんかも好きだ。 お茶に関しては、無駄に厳しい。 むっつ 先輩は、ほぼ毎日、部室で寝ている。てか、住んでる。部室の隣の宿直室に風呂やら台所やらがあるから、そこで済ましているらしい。 ななつ 先輩は、クオーター。 色白で、髪の毛の色素が薄い。なんでも、祖父がヨーロッパらへんの人らしい。
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