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ギルム「どうかな?タネを明かす奴などおるまい!」
今度は大剣で連続突きをしてきて、セレスはそれを避ける。だがこの連続突きも次第に加速していった。
ギルム「はああぁぁ!!これで逃げ場は無いぞ!終わりだ!!」
セレスはいつの間にか場外ギリギリまで追い詰められていた。
ギルムの薙ぎ払いがセレスを襲う。
セレス「同じ手は通用しないわ」
セレスは横からくる大剣の下面を掌で叩き、軌道を変えて、大剣を潜るようにギルムの横に移動して肘鉄砲を横腹に喰らわせた。
ギルム「がぁっ!」
セレスはそのまま後ろに回りこみ、左肩を左手で引き、ギルムの重心を後ろに持っていくと同時に右足で脚払いをした。
そのまま体を回転させ、ギルムが倒れる瞬間、剣を持つ右手、顔面、胸を蹴ると、反対側の場外ギリギリまで滑り飛んでいった。
ギルム「ぐっ、ううっ。一体何が起こったのだ?」
一瞬の出来事でギルムは自分が何をされたのか理解できていなかった。
セレスはギルムの剣を拾い上げていて、少し感心していた。
セレス「これは唯の魔法剣ね。ということは、この大剣を魔法で反射させて加速させていたのね。なかなか出来る芸当ではないわ」
ギルム「それを見切るお前は化物だな。それに一瞬で体がガタガタだ」
セレス「アンタは腕の力だけでこれをやるからいけないのよ」
そう言ったセレスはスカイエアーを使い、目にも止まらぬ速さで不規則に空中を移動し、剣速を上げていき、ギルムの目の前に大剣を振り下ろした。
ドゴーン!!
その剣速はギルムのものより数倍以上の速さで、リングに大剣がめり込んでいた。
セレス「こういう風に使われたら危なかったかもしれないわね」
ギルム「化物め。俺の、いや、俺達の完敗だよ」
審判「勝者!セレス!!」
Aリーグの代表が決まり、周りからは歓声が上がっていた。
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