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マルコ「その掌のしずくを、これに入れてくれないかい?」
カレン「あ、はい」
カレンの手に垂らした液体は変色していて、それをマルコは回収した。
マルコ「僕はこの現象を『魔吸呪』と呼んでいます。これは魔力の根源を吸収し、何処かに送っているみたいなんですよ」
セレス「魔力の根源を!?」
マルコ「そうです。もっとも神聖な魔力の根源を吸収し、集める。これを行なっている犯人は、神の力でも手に入れるつもりなのでしょう」
エル「神の力、神力を....吸収して、送っているのならそれを追跡は出来ないのでしょうか?」
マルコ「今まではサンプルの回収が出来ず、魔吸呪を消すのが精一杯だったのですよ。サンプルがあれば分解し解読して、それを追跡することは可能でしょう」
真「つまりサンプルがある今、追跡も可能って訳だな」
マルコ「その通りです。数日時間をください。このサンプルから追跡できるものを作ります」
セレス「分かったわ。終わったら学園長に連絡してくれると助かるわ」
マルコ「それでは早速取りかかりましょうかね。それはそうと、貴女の力にも非常に興味あるのですが、僕の研究に協力しては頂けませんか?」
そう言ってセレスの方を見ると、孝一郎達はもう居なくなっていた。
マルコ「つれないですねー」
マルコは『やれやれ』といったようなポーズをとっていた。
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