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エル「あれは!デッドリースコーピオン!?」
「ヤバいモンスターなのか?」
エル「甲殻が硬く、肉体のみの神経毒を尻尾から出します」
「肉体のみ?」
エル「体を動かすことが出来なくなるだけの毒なんです。痛みなどはそのまま。まさに拷問のような毒です」
「尻尾で刺されたら終わりって訳だ。エルちゃん背中に乗ってくれ!」
スコーピオンはすぐそこまで迫っていた。近くで見ると大きさは脹脛ぐらいあり、動きはそれほどまでに早くないようだ。
「はぁ!!」
孝一郎は何とか対応できていた。
「こいつらあんまり早くないから気をつければ何とかなるな!それにこの剣の切れ味は凄いぜ!」
エル「こーちゃん左へ!右下の奴を!!」
「了解!オラオラ!!」
エルの的確な誘導により、大量のサソリはどんどん数を減らしていった。
しかしサソリは1匹1匹と上から降ってきて消耗戦となっていた。
エル「正面を突破してください!」
「うおおぉぉーー!!」
孝一郎は正面の3匹を一気に切り捨て、開けた場所に出る。
あれから1時間ほど孝一郎は戦っていた。
神力も魔力も使えない状況でこれほど戦えたのは孝一郎自信の身体能力が高かったからと言える。
しかし体力は別だ。エルを背負って戦っているために、孝一郎の体力は限界まで来ていた。
「はぁー。はぁー。こいつ等20から減らない。どんどん落ちてきやがる。はぁっ。はぁっ。ゴホッゴホッ」
エル「こーちゃん....」
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