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「このままじゃマジで死んじまう。何か考えねぇと....」
孝一郎は、まずエルを助けることを考えていた。
「(エルちゃんをとりあえず安全な場所に移動させる方法はある。だけど....)迷ってる暇はねぇ。エルちゃんだけは絶対に助ける!」
孝一郎は壁に剣を刺した。
「エルちゃん!俺の肩に登って、剣に乗るんだ!」
エル「えっ?でもそれじゃあこーちゃんが....」
「いいから早く!」
エルが剣に登ると、サソリが10匹ぐらいまた降ってきた。
「クソッ!」
エル「こーちゃん左です!!」
孝一郎は咄嗟に右に飛んだが、左足を刺されてしまった。
「うぐっ!しまった!!」
エル「ハァッ!」
エルが剣から降りてサソリを両断した。
「エル..ちゃ..早く..逃げ....」
孝一郎はうつ伏せに倒れて、毒で動けなくなりつつあった。
エル「こーちゃんは私が守ります!!こーちゃんだけは絶対に死なせません!!」
しかし状況は絶体絶命。
孝一郎とエルの周りを取り囲むようにサソリが迫っている。
「(これで終わりなのか?夢も、エルちゃんも何も守れずに....ふざけるな)....る....な」
孝一郎の体が少しずつ動き出す。
「(守る。絶対に守るんだ!)ふざっけんじゃねぇーーー!!!」
孝一郎の叫び声とともに、凄い爆発が起こり、回りの景色を吹っ飛ばした。
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