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ポテトの頬に冷や汗が流れた。
「どうした?お前の【トマトガード】はその程度か?」
ポテト「ポ・テ・トだ!!しかし驚いたな。俺より遥か上の魔力のようだな。力を隠していたのか?」
「別に魔力隠してないし。俺は魔力量が極端に少ないからそう感じたんだろ」
ポテト「そうか....。魔力も体術も勝てそうに無いな。だが、諦めるわけにはいかない!!」
ポテトは自信の魔力を全て、身体強化【雷】にのせたようだ。
並々ならぬ魔力の圧力をポテトは放っている。
実況「おおーっと!ポテト選手は魔力爆発だー!!一気にケリをつけるつもりなのか、フルパワーで行くもようです!!」
「ちょっと待ってくれるか?」
ポテト「??ああ、構わないぞ」
「サンキューな!」
孝一郎は皆の所に戻っていった。
「エルちゃん。これくらいで丁度いいかな?」
始めは『?』を頭に浮かべていたエルだったが、すぐに分かったらしく孝一郎の手を握った。
エル「まだ少し強いですね。このくらいに・・・私の魔力に合わせてください」
孝一郎を導くように、エルは孝一郎に魔力を流し、やがて同調した。
「ありがとな!エルちゃん!!それじゃ行って来る!」
エル「こーちゃんファイトです!!」
手を振るエルに、孝一郎は笑って手を振り返して、再びポテトの前に戻って行った。
「悪いな。待たせちまって」
ポテト「それはこっちの台詞だ。わざわざ身体強化を合わせて来るなんてな。これで五分と五分って訳だ」
実況「二人の準備が整って、今から肉弾戦が始まるようです。はたして勝つのはどちらでしょうか!?」
二人がゆっくりと構えて、緊張が走る。
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