セントラル学園  決闘編3

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さっきの孝一郎とは違い、ステップを踏んだ孝一郎には隙が無くなっていた。 二人は警戒しながら、円を描くように動き様子を伺っている。 最初に動き出したのは、ポテトだった。左右の拳による連続攻撃を仕掛けるが、孝一郎はステップと華麗な身のこなしで全て避ける。 そして、ポテトが、若干大振りの右ストレートを出した瞬間、孝一郎は右にかわし、左でボディーブローを食らわした。 ポテト「ごはぁ!」 「オララァ!」 怯んだところに、右、右、左、右とテンポ良く拳を叩きつけ、ポテトを吹き飛ばした。 ポテト「がはぁ!」 「これで!!」 孝一郎はきりもみ回転蹴りを放った。 ポテト「調子にのるな!!」 ポテトは、孝一郎が技をだしきる前に背中を蹴りつけた。 「ぐあっ!」 背中を強打したが、すぐに受け身をとって再び激しい攻防が繰り広げられた。 実況「凄い凄い凄ーい!!!息のつく間もない激しい攻防に会場もヒートアップしております!!実況の私も燃えてきましたぁ!!」 会場は大いに盛り上がり、ポテトコールと孝一郎コールが飛び交っている。 生徒「ポテト!孝一郎なんかぶっとばせー!!」 貴族「孝一郎!お前の勝利こそこの戦いの最後にふさわしいのだ!」 等々、様々な声援で溢れかえっている。 「(そろそろいいかな?少し打ち合ってフィニッシュにするか。)」 ポテト「うおおおぉぉ!!絶対に勝つんだ!!」 ポテトはかなりヒートアップしていて、見境がなくなっていた。 ポテト「うおおおぉぉ!!」 ラッシュラッシュラッシュの嵐!孝一郎は捌いたり、わざと食らったりして会場を盛り上げていた。 「(よし。そろそろ俺の台詞を入れて、フィニッシュにいくぞ!)なかなかやるじゃn「うおおおぉぉ!!」ちょっ!」 しかしポテトはガツガツ攻めてきて、孝一郎が台詞を言う暇もなかった。 「ちょっと待てって!ここで俺の台詞を「うおおおぉぉ!!」」 観客「ポテトそのまま押し込めぇ!!」 「いいからちょっと待て!一旦はn「うおおおぉぉ!!」」 ポテトを落ち着かせようとするも、全然聞こえてないようで、ひたすらラッシュをくりだしてきた。 そしてその一撃が、偶然にも孝一郎の顔面を捉えた。
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