セントラル学園  決闘編3

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解放された魔法は上空で風の大玉になりエルに向かって落ちていく。 キャシー「いっけぇー!!」 実況「風属性最上級魔法【エアーコンプレッション】だー!!逃げなければ風圧で潰され、逃げても玉が弾けて無数の刃で切り刻まれるという回避不能の魔法だー!!エル選手絶対絶命です!!」 エル「これは少々困りましたね。・・・フッ!」 エルは自身の魔力を、一瞬開放して風縛を破った。 エル「さて、どうしましょうか。(風魔法を当てて相殺させることも出来ますが、それでは結界が壊れてしまう可能性も有ります。やはりここは、無効化させるのがベストですね。)」 そんなことを考えている内に、魔法はエルのすぐそこまで来ていた。 エル「ウインドカーテン!」 エルは風属性の防御魔法を展開したが、キャシーは最上級、エルは中級の魔法なので、エルの魔法は今にも壊れそうである。 実況「エル選手ウインドカーテンで防ぎました!しかし魔法の階級差のため長くは持たないはずです!一体どうするのでしょうか!?」 キャシー「そんな魔法は直ぐに吹き飛ばしちゃうよ!!」 エル「これはただの時間稼ぎです。空気よ。大地よ。今は唯その身を震わせ、時と共に凍りつけ。【アブソリュート・ゼロ】!」 エルの前から巨大な氷の棘が現れて、キャシーのエアーコンプレッションを貫くと、それはあっという間に凍ってしまった。 実況「これはスゴーイ!!エル選手まさかのダブル魔法です!実況の私は、これも見るのは始めてです!!」 キャシー「まさかダブル魔法の最上級なんてね。全帝ですら上級までしかできないのに。」 エル「安心するのは早いですよ?」 エルは右手を上げて、『パチン!』と指を鳴らすと凍っていた魔法が砕けて、無数の氷の棘になって空中で静止いている。
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