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しばらくたって騒動は治まり、会場は試合の続きを心待ちにしていた。
カイン「そろそろ始めたいんだが、大丈夫か?」
「あ、ああ。目から、耳から侵入されたが、考えてみたらとっくの昔から侵されていたから平気だったぜw」
カイン「??とりあえず大丈夫ってことだな。それじゃあここからが本番と行こうじゃないか。シャル、あれを使うぞ!」
シャル「そうですねー。このままじゃ絶対に勝てそうにないですし、了解ですよー」
二人の魔力が更に高まっていく。
カイン「身体強化【蒼炎】!」
シャル「身体強化【月光】!」
身体強化から更に強化を施した二人の魔力は先程とは比較にならないほどだった。
「へぇー。身体強化の上があるなんてな。始めて知ったぜ」
カイン「これを使えていたのはシャルだけでな。この前の休みの間に特訓して、やっと身に付けた魔法だ。行くぞ!!」
「!!」
カインの想像以上のスピードで驚く孝一郎は、回避が遅れ、なぎ払いを顔面にもらってしまい軽く吹っ飛んだ。
「ちぃ!」
孝一郎はすぐさま体勢を立て直し、カインに向かって頭突きを当てて、怯ませる。
カイン「あぐっ!」
孝一郎はカインの腕を掴んで、上空へ投げ飛ばし、魔法を放った。
「貫け!疾風の刃!【ウインドスパイラル】!!」
風が渦を巻き、槍のように飛んでいく風上級魔法。
カインは右腕に魔力を込め、孝一郎の魔法を片手で弾き、消し飛ばした。
カイン「【フレイムスピア】!」
「クッ!【ファイアーウォール】!!」
カインの上級魔法の槍に対して、孝一郎は咄嗟に上級魔法の壁を出した。
ぶつかりあった魔法はその場で爆発して、爆風が吹き荒れた。
「そこまで強くなるなんて、凄いな」
カイン「そんな余裕をかましていていいのか?」
そう言ってカインは、孝一郎の足元を指を指す。
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