セントラル学園  決闘編3

38/63
前へ
/720ページ
次へ
孝一郎の回りには結界が張られてあり、シャルの詠唱は終わっていた。 「見事だ。勇者たちよ。だが覚えておけ!我を倒そうとも、第二、第三の我が必ず現れ、再び脅威になるということを!!」 シャル「汚れ無き天空の光よ、彼の者を浄化する極光となれ!【グローバルリュミエール】!!」 孝一郎の足元が、眩しいほどに光り輝きだし、やがて光は収まっていった。 「おっかさぁぁぁーーーん!!!」 ドドドドドドドゴォーン!! 孝一郎の足元から、物凄い魔力を秘めた無数の光の玉が吹き上がり、天空へ登っていった。 実況「光属性最上級魔法【グローバルリュミエール】!!光帝しか使えないと言われる究極魔法が孝一郎選手を直撃したー!!これほどの魔法を食らった孝一郎選手は、もはや生きているかどうか怪しいです!!」 セレス「やけに情けない魔王だったわねww」 真「だなw『おっかさん』はないわなwww」 地面にぐったりとうつ伏せになっている孝一郎をシャルは大丈夫かどうか心配していた。 シャル「規模は抑えましたけど、威力はついつい抑え忘れちゃいましたー。クロ様は大丈夫でしょうかー?」 カイン「シャル!後ろだ!!」 カインの声に咄嗟に反応して飛び退くと、そこには攻撃を外した孝一郎がいた。 実況「なんと孝一郎選手が2人います!!どういうことでしょうか!?」 「ふっ。よく気がついたな。カイン」 カイン「当たり前だ。お前がこの程度で終わるはずがないからな。分身していたというわけか」 「イグザクトリー(その通り)!!」 そう言うと、シャルに攻撃を仕掛けた孝一郎が消えて、倒れていた孝一郎が起き上がった。 「俺の分身を見破るとは、大したものだな」 全員「そっちが本物かい!!」 実は直撃を受けていた方が本体だったらしく、かなりのダメージを負っている。孝一郎は攻撃しようとするが、想像以上のダメージだったらしく、足に力が入らないようだ。 「な、なんだと!?足に力が入らん!!」 カイン「さっさと終わっちまいな!!」 カインは立っているのがやっとの孝一郎を殴り飛ばした。 「ふっはっはっは!!これが我が逃走経路だ!貴様はこの孝一郎との知恵比べに負けたのだッ!!俺が吹っ飛ばされてゆく、この会場に見覚えはないか!?」 真・セレス「何故にディオwwwてか闘技場はここしかないしww」 ドゴーン! 孝一郎は壁に激突した。
/720ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15361人が本棚に入れています
本棚に追加