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「そう、だな。本当に怪我するまではいつも体育館に居たのに。」
「そこのところ、どうなんだ?やっぱバスケしたくて疼いたり。」
比嘉ももう勉強する気は無いようでペンを置いてしまった。
「正直なところ、もう無いんだよね。」
「へえ、意外と冷めてるのな。」
ニヤッと笑う様子を見る限り、意外ってことでもなさそうだけど。
「入院してるときは違ったさ、でも。」
‘熱‘はもう引いてしまった。
「まあ、いいさ。興味ない。」
そう言うと机に突っ伏して、だらだらとペンを持ち始めた。
あっ、そう。
「すっかり話し込んじゃったけど、沙羅は居ないみたいだな。」
比嘉と話しているうちに帰ってくるなんて軽い気持ちで考えていたわけだけど、結局そんな気配もなかった。
「ああ、柏木か。さっきは居た気がする、けど。」
正直こいつに人探しを期待していなかったりする。
「もし戻ってきたら俺が探していること、言ってくれないか。」
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