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   祐輔は、ゆっくりと振り向いた。 「どう思う?」  下着姿の日真理は、両腕で胸の膨らみを押しつぶすようにして隠している。祐輔には、その恥じらいが逆に艶めかしく思えた。 「何か言ってよ」  日真理は祐輔にゆっくりと歩み寄る。祐輔はそんな日真理の足元に視線を落とした。眩しすぎて、真っ直ぐに見ることができない。 「女の子の体ってすごく綺麗。でも恥ずかしくて」  日真理の太股が手の届きそうな所まで近づく。祐輔の顔は火照り、全身からじっとりと汗が滲み出た。 「バーカ。こんな機会めったにないのに。……ねえ、触ってみる?」  日真理はそう言うと祐輔の右手を握って持ち上げる。祐輔の掌が、日真理の胸にそっと押しつけられた。祐輔はびっくりして日真理の顔を見る。日真理の頬も桜色に火照っていた。  祐輔の指先に、日真理の胸の柔らかさと心臓の鼓動が直に伝わってくる。 (日真理っ……生きてる) .
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