003

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   ◇◇◇  祐輔は次の日授業が終わると、すぐにホームセンターに向かった。  夕方だというのに、太陽はアスファルトを溶かすほどに照りつけている。  久我が言った通り、センターの裏手に建設中のマンションがあった。祐輔は工事現場に近づいて建物を見上げる。そこに、作業着姿の久我がいた。  玉のような汗を流し、体中をほこりまみれにして働いている。  こいつが、夜の裏道で日真理に印をつけた久我なのだろうか。もしそうだとしたら、なぜあんなに酷いことをしたのだろう。  祐輔は不思議に思った。  やがて時刻が五時を過ぎ、マンションの建設作業員たちがトラックに乗って帰っていく。  久我は、現場のリーダーらしき人にひと言断りを入れると、祐輔に歩み寄った。 「待たせたな」  久我は、汚れたタオルで額と首筋を拭いてから、祐輔に歩み寄る。 「そんなに待ってません」 .
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