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そんなこんなで5分後……
犬も体の熱が下がってきたのか落ち着きを取り戻してきた。
現在俺達は向かい合わせにコタツで暖をとりながら話している。
「そう言えば凜ちゃんがお前に朝ご飯作ってあるからって言ってたぞ」
「んあ~っ?そっか、アイツまた勝手に俺に世話やいて……。
もっと自分の事に時間を使えばいいのに……てか朝飯くらい俺1人でも作れるってーの……」
犬は気だるそうに顎を机の上に乗せて言った。
「作れるったって、お前オカズとか何が作れるんだよ?」
「カップ麺オンリー!」
結局何にも作れねぇんじゃねぇか!
「まぁあちら系のオカズならすぐ用意できるんだけどね」
こいつ、ニヤニヤしながら最低の下ネタ言い放ちやがった。
「てか犬はいいよなー…。あんなに可愛くてよく出来た妹がいてさー」
「そうか?俺の妹がそんなに可愛いわけがない」
なんかどっかで聞いた事のあるフレーズだな
「大体妹は異性として見ないからなー。やっぱり異性としてならリアルな妹より黒猫やバジーナとかの方がいいわけなのだよ」
「お前、宅急便とクワトロさんみたいな人がタイプだったのか」
「そっちの黒猫とバジーナじゃねぇよ!」
てかそういえば今って何時だ?
時間を確認しようとポケットの中にあるはずの携帯を探すが、ソレが見つからない
ヤベ……携帯家に忘れてきたっぽいな
「犬、今って何時だ?」
「んあぁ?えーと……朝の9時半だけど?」
「んで……お前はなんでこんな朝早くから俺を呼びつけたんだ?」
すると犬は、告白しようと思った相手が実は友達のお母さんだったという事実を知った時のような顔をした
。
てかコイツ完全に忘れてやがったな
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