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俺は撫でているレナの頭に自分の額をそっとのせた。
――あぁ、なんか俺今すっげー幸せだ。
レナとこうして寄り添い、抱き合っているだけで、俺は安心感と幸福感に包まれていった。
………
……
…
外では暗い夜の道を街灯が弱々しく照らしている。
あの後、レナに別れを告げ自宅へと帰った俺は、すぐに自分の部屋のベッドに寝そべり天井をボーッと眺めていた。
「あぁーあ……なんか今日は1日色んな事があったなぁ……」
麗華さんは……なんか怒らせたらすごく怖そうだし
雅ちゃんは……俺を殺りにくるし
あぁ…俺の平穏な日常は、俺の甘酸っぱい青春はどうなっちまうんだ~!
「英二~!お前は包囲されている。直ちに父さんを部屋に入れなさ~い!」
するとドアの向こうで父さんの声がした。
俺が体を起こしてドアのほうへ向かうと
「もしエロ本を読んでいるならすぐに父さんに明け渡しなさーい!」
「変な事言うな!てか読んでねえよ!」
「ちなみに父さんの趣味の制服物なら従事受付中だ~」
「だから読んでねぇっての!ってか趣味なんか知るか!」
怒鳴ってツッコミながら俺はドアを開けた
「なんだ読んでないのか、つまらん。お前のエロはつまらん!」
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