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ごめんなさい……と一言 俺はハッとなった。 そしてその紙切れを眺めたまま、静かにベッドに腰をおろした 雅ちゃんは、この一言の文をどんな気持ちのまま書いたのだろう 多分雅ちゃんはビックリしたんだと思う。 俺が倒れて、予想以上にレナが泣いたり慌てふためいたから…… レナの泣いてる光景を目にして、その姿を胸に打ち付けられて とても胸をえぐられるような気持ちになり、自分を責め立てたのかもしれない。 「これ、最後の文字が雫で滲んでる……」 涙をこらえきれなかったんだろうな…。 この一言だけでも、雅ちゃんがどれだけの思いだったのかが俺に伝わってくる。
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