犬も歩けば恋に当たる

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……… …… … 現在、早朝の午前8時半すぎ 結局、あのあと犬からの呼び出しがあまりにもしつこいので、根負けした俺はしぶしぶと了承した。 そして今俺は寒いなか犬の家へと1人歩いて向かっている。 と言っても今の季節は冬でしかもまだ朝だ。 冷風がもう半端なく、ブルブルと体は震え、どんどんと俺の体温を奪ってゆく。 「ふぅへっきしょん!うぅあ~……さむ! ったくなんだってんだよ、こんな朝から呼び出しやがって」 コートのポケットに両手を突っ込んでも全然暖が足りない。 うぅ~、てか防寒具がコートだけじゃ寒みぃ! マフラーとかが欲しい! あぁ~やばい、とにかく早く犬の家に逃げ込もう! 俺は足早に犬の家へと向かい、そしてなんとかやっと犬の家の玄関前までたどり着いた。 着くやいなや速効で手を伸ばして俺はインターホンのボタンを押した。 ピンポーンと独特な鐘ね音のような音が鳴り響く。 そしてほんの数秒待つと玄関の扉が中から開いた。
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