少女と猫

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猫は見る。 杭に繋がれた少女を 虚ろな目で空を仰ぐ 「どうしてここにいるの?」 猫は答えない いや答えられない 人では無いのだから 鳴き声一つ 猫は少女に寄り添う 「わたしたち、もうひとりじゃないね…」 次の日そこには 何も謂わなくなった二つの躯が 幸せそうな顔で 永遠の眠りに着いた 『‐うまれかわっても、またいっしょにいられるよ‐』
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