02 少年

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朝、昨日はなかなか寝付けなくて寝不足だった 「ふわぁ...」 そしていつも通りの朝食 畑の手入れ しかし自由時間に入ったところでシスターに呼び出された 「あ、来ましたね」 「なに?シスター」 「この子が新しくここきた子です、仲良くしてくださいね」 そういうシスターの向かいには男の子が一人 それと大人の男性が一人 「君がシスターの言っていた子かい?」 「え、はい...」 大人の男の人に話しかけられる事なんてなかったから少したじろいでしまった 「あ、恐がらせてしまったかな、僕は...」 そういって男は自己紹介を始めた 男は記者だという なぜ記者がこんなところに来たんだろう 自己紹介が終わると男は少年を一歩前へ出した 「よろしく」 少年はいきなり挨拶してきた わたしはどう対応していいのかわからず、なにも答えなかった 「では、よろしくお願いします」 「はい、では」 大人二人は挨拶をし 子ども二人は見つめあうという、何とも言えない状況だった いや、にらみ合うの方が合っている 「では、この子に案内をお願いしますね」 「はい...え?」 一瞬なにを言われたのか理解できなかった しかし理解してからシスターに言った 「いや、そんな無理ですよ」 「無理じゃないの、ほかの子はみんな係りのお仕事してるんだから」 「う...」 わたしは少しパニックだった だって他の子とロクに話したことが無いのに 「では、よろしくおねがいしますね」 「うぅ...」 「あなたもその人みしりを治す機会ですから、では私は用があるので」 こうしてさっき知ったばかりの男の子を案内することになってしまった
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