01 孤児院

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朝食を食べて畑の手入れを終えたら自由時間だ わたしはシスターの書庫に行った 「えっと、今日は...」 書庫で本を読むのはわたしにとっての日課であり、唯一の楽しみだ 周りの子供たちとは何故かなじめないわたしは、いつの間にか一人でいることが普通になっていた 「ん?これなんだろ」 だが寂しさは感じていない 本を読むのは楽しいし シスターはわたしを気にかけてくれているみたいだし 「かに、りず?」 わたしは何の本を読もうか書庫の本を漁っていた そこで机の上にあった一冊の本が気になって手に取った シスターの書庫はとても大きい 本棚は大きく上の方は手が届かない そういえばシスターはどうやって上の方にある本をとるのだろう... 「この本、一番上の所にある本だ」 普段手の届かない本を見つけたわたしは、ちょっとだけ胸が高鳴っていた
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