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朝食を食べて畑の手入れを終えたら自由時間だ
わたしはシスターの書庫に行った
「えっと、今日は...」
書庫で本を読むのはわたしにとっての日課であり、唯一の楽しみだ
周りの子供たちとは何故かなじめないわたしは、いつの間にか一人でいることが普通になっていた
「ん?これなんだろ」
だが寂しさは感じていない
本を読むのは楽しいし
シスターはわたしを気にかけてくれているみたいだし
「かに、りず?」
わたしは何の本を読もうか書庫の本を漁っていた
そこで机の上にあった一冊の本が気になって手に取った
シスターの書庫はとても大きい
本棚は大きく上の方は手が届かない
そういえばシスターはどうやって上の方にある本をとるのだろう...
「この本、一番上の所にある本だ」
普段手の届かない本を見つけたわたしは、ちょっとだけ胸が高鳴っていた
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