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わたしは書庫を出た
もう日は暮れて廊下は少し暗かった
まさかあんな本をシスターが読んでいたとは思わなかった
でも一度読むと決めた本なので一応最後まで読んだ
実際とても興味深い本だったし
「あら、あなたこんなところにいたの?」
よく知った声にドキリとしてしまった
「シスター...」
「夕飯の時間はもう終わってますよ?また書庫にいたの?」
「うん、ごめんなさい」
「いいですよ、夕飯残してますから早く食べて寝てくださいね、明日は新しい子が来るんですから」
「え?」
「男の子だそうですよ、仲良くしてくださいね」
「うん」
そうなんだ、でもどうせわたしにはあまり関係ない
どうせあまり関わらないのだし
そう思ったわたしは今日は寝ることにした
それと夕飯は食べなかった
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