24人が本棚に入れています
本棚に追加
好き
大好き。
愛しとる。
どの言葉で君は振り向く?
いきなりキスしたら引くだろうな。
でも奪ってしまいたい。
「どうしたん?石田、気分悪い?熱あるん?ぼーっとしとるし…。」
覗き込んでくる井上に
お前のせいやー!って言えたら楽なのに、ついつい大丈夫と笑ってしまう。
「何かあった?俺相方やろ…話して?」
嗚呼!見つめんといて!余計恋してしまうから。
「石田…俺そんなに頼りない…?相方として駄目なんかな。」
「井上?」
泣かんといて…愛しくて恋しくて…壊れてしまうから。
君との関係は壊したくないよ。
「井上…ちゃうねん、泣かんといて。井上のせいやないから…泣かんといてーや。」
抱き締められたらどんなに良いだろう。
このままさらえたら…。
「石田…我慢せんといて…俺に何でも言ってくれてええから…。」
もう駄目だ…耐えられん。
「井上…好きや。大好きや。昔から好きやねん…いのちゃん。」
嫌われたかな
嫌がられたかも
グルグル不安が渦巻いてる俺に
あれ?なんでや…抱き着かれとる!
頭が混乱しとる!
「俺も…俺も好きや!いしっちが大好きや!」
「嘘…やろ?いやいやいや、ありえへん!両想いなんて!」
「本当だから…ずっと好きだったけど…今の関係を崩したくなくて言えんかったんよ。」
「なんや…両思いやったんか…。良かった…めっちゃ嬉しいわ!」
思わず井上を抱き締めて
初めてのキスをした
ずっと望んでた感触。君の温もり。
「いのちゃん、めっちゃ好きやで!」
「俺かて負けんくらいいしっちが好きや!」
嗚呼…幸せ!
(神様ありがとう!)
終わり
最初のコメントを投稿しよう!