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『心配だから…』
と君は言う。
心配なら目に入るところに置いて置いてと思う。
心配したって何も変わらない。
ならばいっそ繋いで置いてと思う。
そうしたらきっと、心配をかけることをやめるだろう。
狭い世界に満足して生きていくだろう。
それで、みたされるのだから。
決して言えない本音を抱えて、今日も生かされる。
いつからこうなったのかと考える。
遠い昔すぎて眩暈がする。
必要とされたくて、何も言えなかった。
その一瞬の為に失ったものは多かった。
名前も顔も思い出せない人々。
幼すぎた私が大人のフリをする。
『必要とされるなら構わない』
ふと口走った私に、天使の様だねと言った人がいた。
でも、私は一生天使になんてなれないだろう。
無償の愛なんかじゃない。
求めるものは、あなたの人生。
気づかないのがいけない。
必要とされないならば消えたいと思う。
歪んでると言われても、私にはどうにもできない。
いつになったら手に入るのだろう…
手に入らないなら消えてしまいたい。
最後は君に手をかけて欲しい。
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