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玲菜「なんて言って入ればいいんだろう?」
とりあえず線香あげとくか?
ピンポーン
「はーい」
ひと月・・・そんな短い時間で亡くした傷は癒えない
出てきた女の人は笑顔こそ作っているものの、何日も寝てないのがわかった
お母さんかな・・
玲菜「秋穂さんの同級生の、倉科玲菜といいます。あの、お線香あげさせてもらえませんか?」
悲しそうに笑うおばさんが、どうぞと中へ入れてくれる
仏壇には可愛い笑顔の秋穂さんがいた
供え物のつもりなのか、彼女の名前の入ったメダル、賞状、いろんなものが置かれていた
手紙もたくさん
友達もたくさんいて、幸せそうだけど
本人にとっては違ったのか
玲菜「・・・ありがとうございます」
お線香を上げ終えて、どう切り出すか悩んでいると、おばさんが秋穂さんの部屋へ通してくれた
形見になんか持って行けってことかな
娘の部屋を処分できなさそうな人だもんな
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