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「…うし、準備終了っと」
四次元ポーチのおかげで荷物がほぼ無いに等しくなった。
「さて、後は…あれか」
俺は自分の部屋を出て、下に向かう。
―――――――――――――――――
「…父さん、母さん」
下に降りた俺は、仏壇の前に来た。そこには、父さんと母さんと俺が写った写真を入れた写真立てがある。
「確か…ここに…」
写真立ての裏を開ける。そこに、一枚の紙が入っていた。
「えーっと…『己の想うがままに道を突き進め。…もし何かあったら蔵に行け。そこであの言葉を唱えろ。父さんと母さんはいつでも見守っているぞ』…」
…流石、父さんと母さん。
写真立てを元に戻し、一礼して、外にある蔵に向かった。
―――――――――――――――――
「さて…と」
蔵に着いた。鍵は無いが、霊力または妖力で開く。俺も親から受け継いでるからな、その類は使える。
「あの言葉…てことは…『想いよ集え、そして幻想への道を開け』…だったかな」
俺が呟くと、蔵の一角が光りだした。
「…あれか?」
そこに行くと、一本の鞘に入った剣と、何かが入った薄くて黒いカードケースがあった。
「これって…父さんが持ってた『想輝』じゃないか!こっちは…御札?しかも無限だし…」
剣は分かるが御札はチートだ…。(枚数的な意味で)
「さて…向かうかな」
蔵を出て、しっかりと扉を閉めた後、俺は例の神社に向かった。
少年移動中…
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