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「近藤さん、入りますよ」
沖田がそう言いながら襖を開ける。
中には近藤、芹沢、土方、山南、斉藤が座っていた。
「明輝さんの調子はどうだったんだ」
「何かよく分からなかったけど…」
近藤の質問に藤堂が頭を掻きながら気まずそうに言った。
「泣いてましたね」
沖田があっさり言うと藤堂がおいっ!と言った。
「泣いてた?」
土方が何時もより眉間に皺を寄せて聞いた。
「近寄ろうとしたら『来るな、一人にさせて』って」
悲しげに藤堂は言う。
「何か震えてたし…」
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