序章

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朝日が眩しい…。 カーテンから光が漏れてそれが眩しかった。 私は悪夢から目を覚ますと、いつも通りの私の部屋にいた。 今日も人を斬る夢だった…。 最近よくこんな夢を見る。 おまけに臭いや人を斬った感触さえちゃんと残っていた。 そのせいで軽く寝不足だった。あんな夢見たくない。なのにどうして見るんだろうか…。 たまに自分が出てくるときもある。でもその自分はなぜか、着物を着ていた。 だけど、考えてもしょうがないと思って諦めていた。 そう言えば今日は大会か…そう思いながらベットから腰をあげた。 背伸びをすると、首を左右に傾けて、骨をボキッボキッと鳴らした。 そして少し歩き、机の上に置いてある写真に向かって「おはよう」と言って着替えを始める。これが彼女、西村明輝(ニシムラアキ)の日課だった。 写真は朝日でよく見えないが、幼いときの彼女が写っていた。その隣に女の人が写っているのが少し分かったくらいだった。 彼女は着替えが終わると、胴着とその写真を鞄に入れてそれを持って、部屋を出て行った。 今日は剣道の大会があるのだ。
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