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「芹沢さん本当に何にもしてないんだよな?」
「何度言わせる、斉藤も言っていただろう。儂を見た瞬間焦点が合わなくなり倒れたと」
「じゃぁ、後は本人に聞くしかねぇな」
土方はそう言いながら立ち上がって明輝がいる部屋へ向かおうとした。が、部屋の外に立っていた四人にすぐ止められた。
「土方さん、今はそっとしとくべきだ」
「左之の言うとおり、今あんたが行っても余計混乱するだけだ」
「それに土方さんが行っても喧嘩になって何の意味もないでしょうし、親しい私達が行った方が良いでしょうね。
ま、今行ってもそんな気力も無さそうですけど」
「そうそ、二、三日この話題は出さない方が良い」
「……分かったよ、たくっ」
土方が舌打ちをして自分の座っていた場所に戻った。
それと同時に襖の前に立っている四人の奥に人影が現れた。
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