芹沢一派

2/15
前へ
/134ページ
次へ
「何なんですか?あの女やはりあの女怪しいですよ。局長を見て倒れたかと思うとさっきは私を見て哀れんだ目で見てきて…。」 芹沢が部屋から出たあと新見は芹沢に攻めよっていた。よほど明輝の事が気に入らないらしい。 「まぁ、良いじゃないか。」 「何故ですか!局長に失礼な事をしたのに!早く処分しましょう」 「物騒なことを言うな、其れは駄目だ。どうせ何故かと聞くんだろ…。彼奴は面白いからな…。これから楽しくなりそうだ……」 二人は長い付き合いだから芹沢は新見がどう言うか分かったのだろう。思っていた事を言われた新見は芹沢の顔を見ると口角を上げて楽しそうに、そして怪しげに笑っていた。 新見は其処に恐ろしさを感じた。 其からは静かに自室に戻った。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

182人が本棚に入れています
本棚に追加