五刻「灰雛と小さなオルゴール」

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件の医療技術とやらに諦められて、肉親に命を諦められたのはこの女の子だったのだ。 服が入院用のパジャマだったから一目瞭然。 そして……あの子はそう遠くないうちに小さい灯を消す。だから私に気付く可能性があった。 でも……、 それはあくまで可能性。どんな神かわかってもいないであの子は笑えただろうか? いや、笑えるはずがない……。 「強いんだ……」
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