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だからこそ、稀少な弱者は切り捨てて、研究なんてほぼされていない。理に適っている。
そう、この子は運が悪かったのだ。仕方ない。運命にも、人工の医学にも、自然からも、ましてや家族からも諦められて……。
ほんっとうに。
「くだらない……」
「お姉……ちゃん?」
「へ!?」
気付き振り向けばそこには小さな女の子の姿があった。
あまりにカルテに集中していてかまったく気付かなかった。
「お姉ちゃん、なにしてるの?」
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