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――ブゥ、ブゥゥゥン、ブゥゥゥン、ブゥゥゥン――
「はい、もしもし?」
『よっ、気落ちしてねーかなってさ』
「なんだ、お前か……」
腐れ縁の親友だった。
「ったく、タイミングよすぎだよ……でもまあ、落ち着いたかな。どうしようもないってわかってるし、これが俺の実力なんだろう。諦めなければ、まだやれるさ」
本気で心配してかけてきてくれた親友からの言葉だ、素直に俺は答えた。
こいつは知っているんだ、俺がどれだけこの最後の作品に賭けていたかを。
『そう……っか。さすがは俺の連れだ、よかったぜ。……ところでさ?』
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