四刻「灰雛と日常と現実と非日常と非現実と」

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「わからないでしょ……? 例外はもちろんありますが、通常君のような存在は、自身の凄まじいまでの強すぎる願望と加えて人々の願いの象徴……つまり強い偶像崇拝とが合致したとき、極稀にその存在が創られる。でも、それは自身の願いの叶った形であり、同時に人々の身勝手な偶像崇拝の成れの果てでもある。ま、願われてなければあなたが言うような神様でもないって言われちゃおしまいなんですけど。創られたもの、創られた器……結局、その器の中に収まる“もの゛でしかないんですよ」 「わかった。だから……? 邪魔よ、どきなさい?」 「……」 「そ。それじゃあ、失礼するわ!!」
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