四刻「灰雛と日常と現実と非日常と非現実と」

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「……」 文字通り風を切りながら考える。いいや、考えてしまうんだ……。 私が創られた? この眼下の蛆蟲どもの想像が作り出した偶像!? はっ、冗談じゃない! 私には力がある、この蛆蟲どもを、この間違った考え方にまみれきった世界を変えていける力が! たとえそれがなにのものであっても、私の力だ! 与えられたものだというなら、与えた奴の手を噛み切ってやる! 自分達が作り上げたものに裏切られたその顔をあざけ笑ってやろう! さあ、この怒りの矛先の、この気持ち悪い反吐を遠くから吐かせた蛆虫に、その代償を支払ってもらうわよ。
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