四刻「灰雛と日常と現実と非日常と非現実と」

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――ヒューヒューーービュー…… はだけた制服の少女が瞳を完全に閉じた直後、なにかの冗談のような擬音語が耳に飛び込んでくる……。 でもこれは……! 「擬音じゃない……!?」 灰奈は突如直上を見上げる。そこからは、まだ遠く何かが落ちてくる、猛スピードで。隕石!? 違う、猛烈な速度で形を大きくしてきたそれは。 「人!?」 「どーーーーーんっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」 「っ……!!」 それは凄まじい衝撃と砂埃を交えて墜落した。回避しようと思ったが、今の灰奈でものけぞって避けるのが精一杯。それほどのスピード、速さ。 「あちゃぁ……また着地は失敗みたい……♪」
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