"dual skill"

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学園都市の信用の低下。それがこたえだった。 「もとから脳の中いじくられるのは親も反対気味だったり……」 「気味……間違いなく反対だろ どこの世界に自分のガキ実験動物にされて喜ぶ親がいんだよ……」 「うちの親も最初は反対してたり……」 「うちもだった……」 ハァ……と、同時に溜め息をはく二人。 次に目が合うと入野がニヤリと表情を緩ませた。 「?んだよ?」 「いやぁ、さっきよりはいい顔するようになってたりなってなかったり」 そう言われ顔に手を当ててから少し考える素振りをする真宮。 「……かもな 人に話すと楽になるってホントだな」 「悩み事を相談できる友達もいないんじゃ……あれ、これは禁句だったり?」 「抜かせ。言っとくがもうlevelはお前なみだ しかも所持数2つ。残念だったな、もうlevelで俺のことを馬鹿にできなくて」 なんて悪態をつきあう二人にさっきの淀んだ空気はなかった。 そして、思い出したかのように入野。 「……む、そういえばまだ能力見せてもらってなかったり……」 「え?なに、見たいのか?まあ、俺も見たかったし軽くやってみるか」 「って、身体検査のときに見てなかったの?」 「目瞑ってた。ほら、超能力者にまでアドバイスしてもらっといて何もなかったってのも怖いじゃん?」 「第三位さんが真宮にねぇ……今度サイン貰いたかったりいらなかったり というか、変なところでへたれるね真宮」 「ほっとけ」 テーブルの上に右手をつきだした真宮。 力をいれるように手のひらを開ける。 「電気?風?演算はどうするの?」 「とりあえず空力な。演算いるほど高度な使い方はしねーや」
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