"dark side"

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「ーー?」 ーー物思いにふける真宮を瞬間に何かが現実に戻す。 それが何なのか。真宮にもわからなかった。 だが、何度かーー……と、いうより学園都市に来てからある日常的なものが今日に限って異質へと姿を変えているような感覚。 それがまた、今日に限って自分が敏感になっているのではないかと思うような錯覚。 しかし、もっと明確な違和感の正体は今まさに広がっている。 「……いつまで停電してんだ……?予備電源は?何ならもう主電源に切り替わっててもいいだろ」 少なくとも鉄橋に落雷してから15分は経過しているというのに街は一向に光を取り戻さない。 一体何が起こっているのか真宮にはわからないーー ーーだが、 「……誰だ?」 ーー『その疑問を今から教えてやる』と、言いでもするためか。四人の黒づくめにフルフェイスをしたものらが真宮の前に立ちふさがる。
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