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「近場の変電施設をちぃいじくりましたから
こっちの裁量で自由自在って、くらいには。電力の供給が戻るのはあなたが死体袋に詰め込まれた後です」
間接的だが、今確かに奴らが自分を"殺す"と言った。
高位の能力者数人と変電所を奪ってまで自分を殺そうとする手法と執念。
無能力者(落ちこぼれ)が徒党を組むスキルアウトとはあきらかに違う"闇側"だと真宮は悟る。
女は続ける。
「ーーしかし、おかしいですね
今日になっていきなり殺せとか、可及的にとか、正面からとかもさることながらあなた自身が無能力者であると言い張っていることも……」
「……なにを言ってるんだ?俺はlevel0のーー」
その言葉に怪訝になる真宮は次の女の言葉の意味がわからなかったーー。
「……はぁ?level0相手に二人以上も大能力クラスがで張るわけないでしょ?
スキルアウトの筆頭とかならともかく、あなたはどうにも"こっち側"という訳でもなさそうだ。
まあ、盛大……って、言うにはちぃ準備不足の点もありますがあらんかぎりの力であなたをもてなしますよ……
超能力者(level5)さん」
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