とある物語の異物語り（ﾘｽﾃｲﾄ）

"dark side"

(いや、今はそのことはいい

とにかく相手の人数が割れてんならこっちにしても好都合。ついでに能力も割れてたら良かったんだけど……

……見たところ一番背の高い順のフルフェイス二人は発火能力者(パイロキネシスト)と風力か空力使い
三番目はあるなし不明……だが、あると仮定しておいたほうがいい

ーーで、四番目の一番小さい女も能力持ち、なにかはわからないけど前の二人に接触して能力の軌道を変えた……多分、AIM 拡散力場にでも干渉する能力か

……幸いここは道が小刻みな裏路地だ。風力操作系と発火能力者はそこを上手く利用すれば回避は出来んだろ。

問題は能力不明と女……後者は能力の範囲が百八十度軌道を変えられんなら例えここでも回避が難しくなる……

なんとかして、路地を脱け出さねーと警備員(アンチスキル)や風紀委員(ジャッジメント)に連絡したとして見つけるのに時間がかかる……)

などと、慣れない手数を数え始めるが真宮は逃げながらも何度か警備員、風紀委員ともに連絡を入れようとしていた。

どちらもまだ停電の影響が直っていないのか、結局繋がらなかったが……。

何にせよここから出る必要はある。

自家発電が可能な施設なら既に街に明かりが戻っていてもいい。

さすがにフルフェイスらもそこで目立って儘に暴れるわけにもいかないだろう。