"dark side"

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ドガァァァァァンッッッ!!! 「っ!!!」 刹那に閃光が走った。 周囲の壁を抉るようにして起こった炎上は真宮が先に投げた"それ"から発せられたのだ。 何が起きたか理解するよりも早く走り出す真宮。 その判断は的確で、あれだけの騒音を散らした後に奴らは間違いなくこの位置に何があったかを確めにくることが明白であったため。 そうなる前に一刻も早くこの場を遠退かなくてはならない。 (あいつらの武器か何かか!?それともあれも能力によるものーー) 「ーーここらですね。一応ちぃ二手に別れて探してみましょうか……」 (……そっちを考えてる場合でもなさそうだ!) やはり近くまで来ていた。 炎の後ろから来る二人をかげろうにとらえるとすぐさま近くの角に身を潜める。 身長と口調から例の女と発火能力者と思しき者だが、発火能力者の方はすぐに周囲の探査に行ってしまう。 「マコ。どういうことですか?まだ、能力を感知モードにするなと……は?してない? こちらであなたの能力による弊害が確認できたのですよ?」 残った女が独り言を始めたように見えたがメットの内部に無線機でも仕込まれてるのだろう。 「……ま、その話を信じるのでしたら相手側の能力でしょうか? 全く、能力が完全なインビジブルはこの上なくちぃ厄介ですね……しかも超能力者(level5)で今現在のバンクを見た限りじゃ、無能力者……それを急に今日、しかも不意討ちなしで殺れって……計画立てるこっちの身にもなれですよ。 あの男の言うことがホントなら、次期超能力者ってのが正確ですが…… ……ああ、わかってますよ。仕事を選り好みできる立場じゃないですからね。」 (……能力使用してあの効果ってことは近場にいる……電話の向こうの奴はさっきのフルフェイスの一人……多分身長が上から三番目の能力不明だったやつか……? くそっ……聞き取り憎い……これ以上ここにいんのも危険だし移動すっか……)
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