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山を下りる頃には太陽が昇り、眩しい日の光がZⅡを照らす
その光はまるで単車と俺を包み込むような優しい陽射しだった
大輔さんが微笑んでいるような気がした
それはまるで決めた事が正しいと肯定してくれているようで
いつでも見ているぞって大輔さんが言っている気がしたんだ…。
時刻が7時をまわった頃。俺は学校へと足を向けた
学校に着くなり校門で待機している教師に指導室へと連れていかれた
指導室には何故か誠治がいた
教師「お前等。何やらかしたかわかっとるか?」
誠治「は?何が?」
教師「7月下旬、国道を暴走。うち、一名死亡」
誠治「それが?」
教師「お前等やろ!死亡者はうちの卒業生。本間 大輔。阿保が死におった
ダンッ
俺は勢いよく立ち上がった
そのときに椅子が倒れた音が静かに部屋に響いた
教師「神川。座れ」
俺は何も言わず部屋を出た
部屋の外では良介がニヤついた顔で尋ねる
良介「なんやったん?」
と。
俺はあの時のレースがバレた事、教師の言った事を良介に伝えた
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