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その後。一緒に木村の姿を探したが、アイツはもう、どこにもいなかった。
でもまあ、そんなのは分かり切っていた訳で。
彼女も随分一緒に探してくれたが、日が暮れる頃にはそれを中断させた。
勿論、俺がな。
俺が悪いのにこんなにしてもらってんのは更に悪い、と。
「あのさ、見付からなかったけど、ありがとう。お礼に何か奢るよ」
言うのが気恥ずかし過ぎて、夕暮れまできてしまったが、彼女はそれを笑顔で受け取ってくれた。
夕焼けに照らされ、滑らかな髪が揺れ、再び紅潮した頬が笑顔の中に映し出される。
そんな笑顔を見て。俺は思った。
やはり、可愛い……。
あ、"たった"。
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