最終章にして第一章

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しかも、言い終えた後、キョトンとしてその女子を凝視する俺を見て、何を思ったか。 頬を一瞬の内に朱に染め、耳元まで真っ赤になったかと思うと、顔を地面に向けたのよ。 その間ドッキドキ。心臓やばし。爆発すんじゃね? やっぱ、めっちゃ可愛いかった。で、俺もそれを見て顔真っ赤になっちゃった。 俺のトムソン君も真っ赤になって膨張してたし。 でも、コレ明らかにおかしいだろ? 知り合い以前に、今会った訳だよな。 だから知り合いじゃなくて、あ、でも今知り合ったんだから知り合いか!? 違う! 馬鹿な事考えんな! こんなアホな事を考えつつ、俺は口に出した。 死ぬ程ダッシュで逃げたかったけど、それをする事無く俺の口が滑る。 馬鹿! 俺馬鹿! いや、ここで逃げちゃ駄目だ。ただの変人だ。変質者だ。
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