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ktkr
目頭を押さえていた手を離すと、俺の前に美少女が立っていた。
「………誰だ?」
『私はこの世界自身。』
この世界?
純白のこれか?
『違う、ここはあくまで貴方に会うために造り出した、一時的な疑似空間。私は貴方が喚ばれた世界。そして喚んだのは私。』
こりゃ驚きだ。
昨今、色んなモノの擬人化が進んじゃいるが、まさか世界が擬人化するとは…。
え?驚くべきは其所じゃないって?
「で、何で俺を喚んだんだ?」
いや、大体わかってるんだけどね。
所謂テンプレ。妄想に妄想を重ねて待ち望んだ現実。
だがここは浮わつく心を押さえて冷静に振る舞うとしよう。
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